この度、本厚木駅に内科・リウマチ膠原病科のクリニックを新規開業する運びとなりました。
私は大学病院でリウマチ専門医を取得し、初期診断から重症例に対する高度医療の実践に至るまで、幅広い診療に携わってきました。その後、リウマチ膠原病専門のクリニックへ移り、地域医療の一環として膠原病診療をおこなうことについても経験し、患者様とのかかわりの中で多くの学びを得てきました。
膠原病には多数の疾患が含まれますが、その大部分が慢性疾患であるため、治療期間は長期にわたります。多様なライフステージの中で、どう病気と向き合っていくのか。その正解はひとつではありません。同じ病名であっても、病状やおかれている環境によってその影響は様々です。患者様は症状による身体的負担だけでなく、精神的負担、経済的負担、通院による時間的負担など、それぞれ違った悩みを抱えており、それを理解することが何よりも大切だと考えてきました。しかし限られた診察時間の中で、患者様の苦しみを十分に理解することがいかに難しいことであるかも日々痛感しています。
そんな中でも「辞めざるを得ないと思っていた仕事に復帰できた」「生きがいだった趣味を再開できた」「あきらめていた旅行に行くことができた」などと言っていただけることは何よりの喜びであり、もっと患者様と真摯に向き合いたいという思いで、この度開業することを決意いたしました。医師一人でできることには限りがありますが、信頼できるスタッフと理念を共有し、より多方面から、より時間をかけてひとりひとりの患者様と向き合うことで、負担をひとつでも多く解消できるよう努めて参ります。どんな些細な不安も、患者様がひとりで抱えることがないよう、患者様に寄り添えるクリニックを目指して歩んでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします。