総合内科・生活習慣病
総合内科・生活習慣病
総合内科では、患者様の「せきが出る、のどが痛い」、「こしが痛い」などの急性に起こる症状や、「血圧が高い」、「検診でコレステロールが高いと言われた」など、症状がない慢性的な病気の相談に対して、幅広く対応し、診断・治療を担当します。このような役割は、欧米では「Primary care(プライマリ・ケア)」と呼ばれます。
“Primary care”とは、その言葉が持つ「最初の医療、基本の医療」という意味からもわかるとおり、まず患者様の窓口としての働く役割・機能を指します。診察・診断をして、可能な治療を行い、時に専門科やより高度な医療を可能とする施設に紹介し、患者様の治療を全うすることを目標としています。
当院の目指すプライマリ・ケアとは、病気の振り分け役だけでなく、患者様の全体を理解し、時には直接治療には及ばないような相談にも乗り、いつも身近にいて、患者様の幅広い健康の相談できることも役割と考えております。今後、5年、10年、20年と長く付き合っていく中で、患者様やその家族のことまで気軽に相談にのり、患者様およびそのご家族と信頼を築いていくことで、地域の皆様が健康に過ごせる環境を作ることも、重要な役割の一つです。
複数の症状が出ていて「何科を受診したらよいかわからない」といった場合など、お悩みの際はお気軽にご相談ください。専門的な高度医療が必要な場合は、専門の医療機関へご紹介し適切な治療を受けていただくよう、対応します。
生活習慣病は、生活習慣が原因で発症する病気の総称です。運動不足や不適切な食生活、過度な飲酒、喫煙やストレスなど、ライフスタイルや環境が深く関与し、これらが積み重なることで発症します。
日本人の三大死因は、がん、心疾患、脳血管疾患ですが、これらの危険因子となる肥満症、動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などはいずれも生活習慣病とされています。
生活習慣病の多くは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる重篤な症状を引き起こすことがあります。健康診断などの一般的な検査によって早期発見が可能です。決して安易に考えず、検査値に異常がある場合や少しでも不安を持たれた時は、お早めにご相談ください。
多くの生活習慣病は進行するまで自覚症状がない場合がほとんどです。そのため、治療の効果を実感することがなかなかできず、病気に前向きに取り組むことが難しいことも多いと思います。当院では、できる限り患者様ご自身が、ご自身の状態や治療の必要性を理解し、目標を明確にしながら安心して通院を継続していけるように取り組んでいます。
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